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2021/10/01 12:00 開発ノート#4:こだわりが光る「花の慶次」コラボ

今年(2021年)8月に行った「花の慶次 -雲のかなたに‐」コラボ。
霞拳志郎に続き、前田慶次を北斗リバイブに登場させることができ万感の思いです。
 
「北斗の拳」は2023年に40周年を迎えますが、「花の慶次」も2020年に30周年を迎えた原先生の代表作で、
北斗の拳の次に週刊連載をした作品でもあります。
現在も、「前田慶次 かぶき旅」をコミックゼノンで連載中で、今なおファンをわくわくさせ続けてくれる作品です。
 
そんな「花の慶次」ですが、今回のコラボにおいてのこだわりポイントととして
まずは、イラストに関してお話したいと思います。
慶次の愛馬である松風に関して、
松風はシーンに合わせて様々な衣装がありますが、その中から今回は装備とトラ柄のバランスが印象的な
佐渡攻めを選んでいます。
そして衣装を元にイラストを起こし、起こしたイラストは、原先生に監修していただきます。
数日後、先生より修正線画をいただきました。
それがこちらの線画。
 
開発ノート4_2_3.png
 
プレイアブルキャラクターとして単体で実装されるため、「鎧と鞍が気になる」と、佐渡攻めの装備をベースに、装飾も追加していただきました。
鞍だけでなく、鎧、そしてさらに装飾で見栄えも良くなり、より雄々しい松風となりました。
 
続いて、前田慶次に関して。
慶次は命を賭した遊びを楽しんだ戦国一の傾奇者であり、ただ強いだけの武将ではありません。
やはりその傾奇者っぷりに男として憧れるものがあります。
「花の慶次」をまだ読んでいない方にも、慶次の傾奇者っぷりを少しでも感じてもらいたいため、
冒頭にも出た「キセル」を使ったアクションを随所に取り入れることにしました。
奥義「穀蔵院一刀流」や勝利演出など、クローズアップされるシーンではキセルを使ったモーションがよく見られますが、
ゲーム内では見えにくい通常攻撃や必殺など、ほぼすべてに細かくキセルを使っています。
必殺「虎の一太刀」は原作、新装版第4巻80~82ページ、咥えているキセルを「ぷ!」っと少し飛ばし、
その間に灯篭を一刀両断、キセルが落ちる前に咥えなおすシーンを再現しています。
 
開発ノート4_3_3.png
 
他にも、奥村助右衛門と直江兼続も原作のシーンを切り取って再現しています。
奥村の最も印象的なシーンの一つ。月、酒杯、居合斬り、を盛り込み風流さの再現に挑みました。
原作では慶次が着込みをつけていたために失敗に終わりますが、今回は居合斬りを成功させた後、
太刀を鞘に戻す際に後追い(1テンポおいてから)ダメージが入る等、時代劇のような演出も加えています。
 
開発ノート4_4.png
花の慶次屈指のイケメン。
一つ一つの所作が決まっている。
 
 
直江兼続は史実でも原作でも「三拾人長柄組」として取り上げられているため、槍の名手として表現。
攻撃に移るまでは原作の勇猛な所作を再現しましたが、実は原作上での槍による攻撃描写がほぼないため、コマを組み合わせて再現をしました。
 
開発ノート4_5.png
豪快な槍の素振りにより凄まじい刃風が発生し、
敵をひるませるシーン。
 
 
どのコラボに至っても、原作を読みなおし研究をしますが、
原先生の描く登場人物(もちろん松風も)は魅力があふれていて、ついつい漫画を見入ってしまいます。
このシーンも、あのシーンも、と見せたいシーンが多く、選定が白熱します。
「蒼天の拳」そして「花の慶次」とコラボを行いましたが、もっと他の先生の作品も北斗リバイブで作っていきたい。と改めて思うコラボでした。